キンモクセイが雨に泣いています

キンモクセイの花に宿った雨のしづくがひとつ、又ひとつと落ちています。

あのキンモクセイの香りも雨のせいでほとんど匂いません。今日も又、雨。

このところ日本列島は次から次へとやってくるやや季節はずれの台風のせいもあって雨がつづいています。
しかも、しとしとと降る秋の長雨といった風情ではなく、局地的に避難勧告が出るほどのドシャ降りもよくおこっています。
 

秋晴れという言葉もある通り、秋はスコーンと晴天というイメージが強いのですが、それももう少し先の10月の半ば頃から。本来、今はまだ夏の間、日本列島を支配していた太平洋高気圧が南に下がりはじめ、大陸のつめたい高気圧が日本列島に押しよせてくるために、2つの高気圧が日本列島のあたりでぶつかるために秋雨前線が発生し、雨が多い時なのです。

そしてこの2つの高気圧はすんなり入れ替わるかというとそうは簡単にはゆかず、北の高気圧がはり出したり、南の高気圧が、又日本列島を伺うなど、2つの高気圧のせめぎあいのために秋雨前線がいったりきたりで秋の長雨がつづくのです。

 

やがて北の高気圧のほうが強くなって、日本列島をおおうようになると秋雨前線も南のほうにさがり、やがて消えると日本列島は大陸の高気圧に支配されて晴天がつづくのです。

 

秋の長雨はいわば秋晴れのための産みの苦しみ、前ぶれなのです。

天候の不安定な日々がつづいています。
こんな日は「はじめてのお灸 moxa」を足裏の湧泉のツボに。体調をととのえ、楽しい秋のスケジュールにそなえて下さい。

 

 

お礼とお知らせ


「はじめてのお灸 moxa」ブログは、世界ではじめて香りのえらべるお灸「はじめてのお灸moxa」の発売にあたり、お灸のすばらしさをひろく知っていただくために2006年9月にスタートしました。
「はじめてのお灸moxa」ブログは、今ではとても多くのみなさまに好評をいただくまでになりました。
このたび、ちょうど10年という節目ということもあって528回続きました「はじめてのお灸moxa」ブログはここで一旦閉じさせていただきます。
長年の御支援とても感謝しております。ありがとうございました。

 

尚ブログは10月にリニューアルするせんねん灸オフィシャルホームページのスタートにあわせて、装いもあらたに「せんねん灸moxa」ブログとして、より一層お灸のすばらしさを多くの人に知っていただくために、これからも展開してまいります。

今後共どうかよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。

 

 

sennenq01 * - * 13:35 * comments(0) * - * - -

ゲンノショウコ

ゲンノショウコは「現の証拠」と書きます。
文字通り、下痢のとき飲むとたちまち、たしかな効きめがあるところから、こう呼ばれてきたのです。
数ある薬のなかでその効能が名前になっているのは、10もの効能を持つとされ「十薬」と呼ばれるドクダミがありますが、ゲンノショウコにはその他にも「医者いらず」「たちまち草」なんて名前もあるほど、ひろく信頼されていたのです。

 

日本全国どこにでもある植物であり生薬として、その効果は認められてはいるのですが、ゲンノショウコは、ジュウヤク、ドクダミなどと並んで民間薬のスターですが、いくつもの生薬を調合して生まれる漢方薬にはあまり用いられないようです。
民間薬というのは有史以前から言い伝えられつづけてきた薬。割合すぐに手に入り副作用がなく、例えば量をあやまっても安全というハードルをこえて人々の健康を守ってきたという長い歴史があるのです。

 


地面をはうように葉を伸ばし、1センチに満たない花をつけるゲンノショウコはその葉に有効成分が多く含まれるので葉のいちばん元気な夏に根元からひいて乾燥させて保存します。かつては山里の農家の軒先につるされた光景がよく見られました。

 

下痢止めに有効とされるゲンノショウコは普通煎じて飲みますが、さっと煎じたものをつめたくして飲むと便秘の薬にもなるという両方の成分を持っているところはまさに民間薬のスター。
お茶にしてよしのゲンノショウコは今、大ブームのサプリメントや健康茶などによく用いられるようになってきているのです。

 

秋分も過ぎました。
台風一過、ぐんと温度がさがったりと、天候が目まぐるしく変化しています。
秋の養生に足三里に「はじめてのお灸moxa」を。

sennenq01 * - * 12:33 * comments(0) * - * - -

御当地チップス

ゴボチというのはゴボウのチップスのこと。
今、南国 宮崎空港のおみやげとして常に上位にランクされているほどの人気です。

 

日本でも有数のゴボウの産地である宮崎のいわば御当地スナックのゴボウは100%地元産のゴボウを、スライスして素揚げしただけのシンプルなもの。

ひとつつまむと、さくさくの口あたり、ゴボウの風味としょうゆの香りが口いっぱいにひろがります。

しかもゴボウそのものとあって、今注目を集めている食物繊維をたくさんとっているという達成感も味わえるためか一度味わうとけっこうはまる人が多いとか。

今や宮崎の定番おみやげとまでいわれるほどの人気で、最近ではネットスーパーや一部の大手スーパーでも手に入るようになっているようです。

 

ゴボチは地元のお弁当屋さんがお総菜としてつくっていたのが、そのルーツとあって、スナックとしてだけではなくサラダやパスタのトッピングやお好み焼きにとその守備範囲のひろさはなかなかのもの。というのも野菜の中には調理の途中で持味が失われるものも少なくはないのですが、ゴボウの食物繊維は油で揚げても失われることがないのでヘルシーな点も人気の秘密なのです。

 


 

今、ベジタブルチップスは各地で御当地チップスとしてあちこちで話題を呼んでいます。
日本一おいしい玉ねぎといわれる淡路島にはさくさくでほんのり玉ねぎの味と香りが楽しめる玉ねぎチップスがあり、独得の香りでトムヤンクンに欠かせないあのパクチーを天ぷら風にしたパクチーチップスがあります。好きときらいが相半ばするパクチーとあって、パクチーファンにはたまらないとか。
長いも、ゴーヤ、オクラ、赤カブ、だいこん・・・・御当地チップスの誕生はまだまだ続きそうです。

 

二百二十日も過ぎようやく暑さもおさまってきました。空気が乾燥してきます。

風邪かなと思ったときは手の合谷に「はじめてのお灸 moxa」を、早めに養生がおすすめです。

sennenq01 * - * 09:35 * comments(0) * - * - -

森のパン屋さん

絵本のタイトルではありません。
森の明るい木立の中に立つ、ヒュッテと呼ばれる山小屋風のそのパン屋さんのお店は、あの歌劇で知られるタカラヅカの街中から谷ぞいの道を車で少し入った森の中にあります。

森に向かう坂道が、パンを求めてやってくる人の気持ちを高めるかのように大きくカーブすると木もれ日の林の中に、伝説のパン屋さんはあるのです。

 

10数年前、理想のパンづくりを目指してパリを訪れた時、パンを求めてお店にやってくる人の多くが、外の空気にふれた瞬間の焼きたてのパンの味を知っていて、店を出るや否や買ったばかりのパンを口にする光景をヒントに、日本に帰って最初に開いたお店はなぜそこでとだれしもが口にする街中からは少しはなれた場所でしたが、目の前には大きな公園がありました。その場でパンのおいしさが味わえるようにとの配慮からだったのです。

 

おいしいパンを届けたいとの熱いおもいに支えられたお店はやがて評判をよび、いつしかスタッフも30人をこえた頃、突然お店はクローズしました。
店が大きくなりすぎて、とうてい自分の手で焼いたパン、納得のゆくパンを届けるという環境ではなくなったのが原因だったのです。


もう一度、気に入った粉を、気に入った塩と水でこね、じっくり発酵させて、窯で焼くという原点に帰るための充電期間を経て、最小のスタッフでスタートしたのがこの森のお店でした。だから毎日できるパンの量は限られています。
しかし、一個一個のパンはつくり手のおもいをしっかりうけとめて、とてもいい顔をしているのです。

 

 

今、この森のパン屋さんのパンを手に入れるには手順があります。
毎週日曜の決められた時間に電話して、火曜日からの約束の日に受け取りに行く。
電話を100回してもつながらないという人も、このお店のパンのおいしさを知る人は決して文句はいいません。
それがほんとにおいしいパンが生まれるためだからです。

 

焼きたてのパンを手にして森のテラスで口にする人、そのまま山を下る人、その一人一人の顔がいかにも納得という顔。
森のパン屋さんは森の空気と共に幸せの気持ちも分けてくれるのです。

 

210日も過ぎ、日一日、夏の暑さもやわらぎはじめてきました。この季節 秋への季節の移り変りにそなえて体調をととのえるために、足三里に「はじめてのお灸moxa」をつづけてください。

sennenq01 * - * 09:35 * comments(0) * - * - -

秋の空

9月の声を待っていたかのように、このところの空は青く高く澄んで、いかにも秋の空らしくなってきました。
晴れた日の空の色はほれぼれするくらいの空色です。
空の色をあらわす空色というのは昼間の晴れた空の色のことと言われていますが、英語のスカイブルーには、とてもことこまかく条件が定められています。

 

夏の晴天の午前10時から午後3時までの間、水蒸気やホコリの影響の少ない大気の状態で、ニューヨークから50マイル以内の上空を、厚紙に1インチ四方の穴を開けて、それを目から30センチ離してかざし、その穴を通して見える空の色だとか。

どうしてここまでこまかい条件なのかはわかりませんが、1インチ四方の穴から見える空の色といわれると、日本人のわれわれが、別にそれほど季節や時間を限定せず、自分の場所で見る空の色を空色と呼んでいるのとは違って少し科学的な気もしますが、空の色をそこまできめ細かく限定するのは他に何か理由があるのかもしれません。
ただ空の色というのは思わず見とれるほどの魅力があるのはたしかです。

 

ところで空に色はありません。
何でとおどろかれると思いますが、空を青く見せているのは太陽の光。というのも太陽の光はプリズムを通して見ると7色にわかれて見えます。この太陽の光が宇宙を通って地球の大気圏に突入しチリやホコリなどに出逢うと波長の長い赤や黄などはチリやホコリに吸収されて見えなくなります。しかし波長の短い青色の光は吸収されずに四方にとび散ります。私達が見上げる空にはこのとび散った青色がいっぱいあるために青く見えるのだそうです。

 

いよいよ9月、急にひんやりすることも多くなります。
風邪にも注意です。
「はじめてのお灸 moxa」を手の合谷へ、体調をととのえ移り変りの激しい季節をのりきりましょう。

sennenq01 * - * 09:35 * comments(0) * - * - -
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