コハクチョウが来た

遠くに伊吹山を望む早崎ビオトープに羽根を休めるコハクチョウの群れ、琵琶湖の冬の風物詩です。
琵琶湖には、冬の訪れと共に数多くの渡り鳥がシベリアやユーラシア大陸の北のほうからやってきます。

その数なんと数万羽。琵琶湖のなかでも湖北は遠浅でエサも豊富なところから、琵琶湖にくる大半の渡り鳥はここをめざしてきます。

琵琶湖にやって来る冬の渡り鳥の代表はコハクチョウ。名前はコハクチョウと呼ばれてもハクチョウよりやや小さいというだけで翼をひろげると2メートルもある大型の鳥です。

そのほかにもたくさんの鳥がはるばる4000キロ近い距離を旅して毎年やってくるのです。

渡り鳥たちはまず北海道に到着して羽根を休め、そこから日本列島を南下します。オオハクチョウは体重も重いせいかほとんど北海道を中心に冬を越しますが、コハクチョウははるばる琵琶湖や、一番南としては米子の中海で越冬するのもいるそうです。

琵琶湖にコハクチョウが来るようになったのは、1970年代。
琵琶湖は水鳥の保護のための湿地を守るためのラムサール条約湿地として登録もされており、渡り鳥にとっては快適らしく、その数は増えつづけ今では毎年500羽ほどやってきます。

コハクチョウたちは夜は琵琶湖をねぐらとしますが、昼間はエサを求めて周囲の田んぼや池などにでかけます。
だから昼間の琵琶湖でその姿を見ることができないこともしばしば、又見えてもはるか遠くということのないのが、長浜市の早崎ビオトープ。ここは限られたスペースなので周囲からけっこう間近にコハクチョウの姿を見ることができるとあって一日中カメラマンの姿がたえません。

6月頃、ユーラシア北部で生まれた若いコハクチョウはまだ少しグレーの羽根を残しています。家族で群れをつくるコハクチョウは数羽の成鳥が常に若鳥を囲むようにしてゆったりと水面をすべるように泳いでいます。

大寒に入りやはり寒さは本格的になってきました。
湖面を渡る寒風にのって「コオーッ コオーッ」とコハクチョウの鳴き声がひびきます。
琵琶湖の冬は、今まっただなかです。

この季節、インフルエンザが猛威をふるうころ。
「はじめてのお灸 moxa」で日々の養生をお忘れなく。
moxa1 * - * 16:52 * comments(0) * trackbacks(0)

寒咲き菜の花

明日21日は大寒

まさに寒さ極まれりというこの季節というのに琵琶湖畔、守山市今浜町では、季節を先取りしていちめん菜の花がひろがっています。

4000㎡の休耕田に12000本といわれる菜の花が、市の委託をうけて地区のシルバー人材センターの人たちの手によって昨年の秋から丹精をこめ育てられたものです。
今年はお正月には花をつけていたそうですが、今、まさに見頃。

寒咲き菜の花は春を先取りする早咲き品種。京都ではおなじみの花菜漬や食用として又、切花用に品種改良されたもので雪の中でも花をつける耐寒性にすぐれた品種なのです。

今浜町の菜の花畑の人気のすごさは、なんといっても花の背景に琵琶湖をへだて、湖西の雪化粧をした比良連峰がひろがる景観が見られるからでしょう。

白く輝く雪の壁をバックに菜の花畑をねらうカメラマンで連日にぎわっていますが、冬の琵琶湖の天候はまさに気まぐれ、白と黄色のあざやかな条件にめぐまれる日はまれとあって天気予報に一喜一憂しながら何十回もやってくる人も多いそうです。
望遠レンズと三脚を肩にかけた女性カメラマンの姿が多いのは対象が花だからなのでしょうか。

菜の花は食用には、間かくを開けて育てて枝を伸ばし花をたくさんつけるように育て、切花用には間かくをつめて枝があまりひろがらないように育てられるそうです。

食用にも観賞用にも、人気のある菜の花は、日本人にとてもなじみのある植物ですね。
中国から伝えられ日本全国で菜種油を採るために植えられ一時は日本中が、春は黄色だったそうです。

いちめん菜の花畑の中に立っていると厳寒というのに肌をさす冷たい風が一瞬吹きやむと、なんとなく春の気配を感じるのは、私だけでしょうか?

大寒をこえたら暦の上では、次は立春。
春はまもなくですが、油断大敵。「はじめてのお灸 moxa」で冬の養生をお忘れなく。

moxa1 * - * 14:07 * comments(0) * trackbacks(0)

くず湯

寒に入り寒さはいよいよ本格的となってきました。
あたたかいたべものや飲みものが恋しい季節です。
食べてからだをあたためる。
中国では、古くからたべものをカラダをあたためるたべもの、カラダを冷やすたべものと分けて季節に応じて気をつけてたべてきました。くずはなかでもカラダをあたためるたべものの代表のひとつなのです。

風邪のひきはじめに特に効果があるとされる葛根湯はくずの根を乾燥したものに、ショウガなどいくつもの生薬を調合したものですが、葛根はさまざまな働きがあるため、漢方では欠かせない生薬なのです。
一方、くず湯に使うくず粉は、くずの根をすりつぶして水でさらし澱粉だけを取り出したものです。だから、くず湯にもからだをあたため、又 熱を取る働きもあり、良質のデンプンであるため消化もいいところから、風邪薬として長く家庭の常備薬でもあったのです。

今、このくず湯が美容の観点からも今注目を集めています。
冷え症にくず湯とか、くず湯ダイエットとかさまざまな目的で くず湯がとりあげられています。
くずの血行をよくし、代謝機能を高める働きが注目されているのです。
夜、おやすみ前のくず湯は、カラダを内からあたためてぐっすり眠るためにというのは良く知られていますが、以外にも朝のくず湯というのもあります。

朝のくず湯はカラダをあたため、カラダの機能をめざめさせるところから一日を元気にしてくれるからです。
このくず湯にしょうがを入れると、ショウガの働きで手足の末端まであたためてくれます。
ゆず、抹茶、紅茶などいろいろ加えることで無味のくず湯はうんとうれしい飲みものに変わります。

もうひとつ、あまり知られてはいませんが、くずは肩コリ、首コリにも有効なのです。漢方の葛根湯にも必ず風邪の次に肩コリが書かれている通り、くずには「ダイゼイン」という筋肉の緊張をやわらげる働きもあるのです。

冬きたりなば春遠からじ。

指折り数えて春を待つ 毎日を快適にすごすためにくず湯のおためしを・・・・。
そして「はじめてのお灸 moxa」を養生のツボに。
これで完璧、今年は元気に冬を越しましょう。
moxa1 * - * 11:39 * comments(0) * trackbacks(0)

冬椿


火の気なき家につんとして冬椿 一茶

障子ごしの冬の光の中で咲くツバキの花は凍てつくような寒さの中で花をつけたつらさなどみじんも見せず、春の訪れの近いことを知らせています。

ツバキは花の季節がとても長くつづく花、本来のシーズンは3月4月ですが、早咲きは一月にはもう花をつけます。
冬椿はきびしい季節に花をつけるツバキのこと、万葉集にもしばしば詠まれ古くから日本人になじみの花です。

1200年をこえてつづく古都奈良に春を告げる東大寺2月堂のお水取りの行事、はじめに行に参加する練行衆と呼ばれる僧が本尊十一面観音にお供えする花をつくる花拵えで、紅花によってあざやかに染められた和紙でつくられる花もツバキなのです。

日本原産のツバキの学名は「カメリア ジャポニカ」。江戸時代園芸品種としてブームを呼び品種改良が進んで数多くの品種が生まれました。

このツバキが16世紀半ばイエズス会の宣教師カメリアによってヨーロッパに伝えられ世界的なひろがりを見せたために、カメリアの名が頭につけられているのです。
ちなみにツバキの仲間サザンカは「ジャポニカ サザンカ」と呼ばれています。

ツバキとサザンカはとても良く似ているためにしばしば混同されますが、サザンカは木の下が花の色に染まるように一面に花びらが散りますが、ツバキの花は咲ききるとそのままポロッと丸ごと落ちるのが一般的な見分けかた。

ツバキの実からとれる椿油はよく知られていますが、花や葉は乾燥して生薬となります。山茶と呼ばれ滋養強壮 健胃整腸などに処方されます。

春の訪れを知らせるためにあえて厳しい寒気の中で花をつけたけなげさが人々の心をやさしく冬椿。

さあ、2012年のスタートです。
お正月、どうしても負担の大きかった胃腸の調子を整えるためにも胃腸のツボとして知られる足三里に「はじめてのお灸 moxa」を、どうぞ・・・。
moxa1 * - * 12:04 * comments(0) * trackbacks(0)

一陽来復、松は常盤木

伊吹山は今年も深い雪の中で新しい年を迎えました。
1200種をこえるといわれる伊吹山の植物のほとんどは葉を落とし地面の下で春を待っています。

植物の中で冬でも緑を失わない常盤木と呼ばれる仲間があります。
その常盤木の代表である松は年中変わらない緑とその呼び名が「待つ」に通じるところからおめでたい木としてお正月には欠かせない木なのです。

お正月は本来歳神さまに無事新しい年を迎えられたことを感謝し、この一年が平和であることをお願いするための行事。
門松はそのお正月の神様である歳神さまを家々にお迎えするにあたり、いわば目印として立てるものなのです。

お正月に限らず、日本人にとてもなじみのある松の木は荒地でもすぐ育つところから防風林として街道や海辺に数多く植えられてきました。
広重や北斎の絵を待つまでもなく日本列島には松の名所は数限りなくあります。

3.11の東日本大震災が引きおこした津波によってその長さ2キロ、7万本という松が見事な景観をつくった陸前高田市の名勝「高田松原」の松林がたった一本の松を残して一瞬にその姿を消してしまったニュースは日本中をかけめぐりました。

たった一本残った松は「希望の松」と名づけられ、全国から保全の手がさしのべられましたが、夏を過ぎた頃に力つきました。

しかし、陸前高田の松を残そうという運動は他にもあったのです。
「希望の松」に残っていた松ぼっくりから、風にのって飛んでいかなかった種を25粒採取。
大切に育てて18本の若芽を発芽させることに成功したというニュースが昨年末に発表されました。
18本の若松は、ようやく歩みはじめた復興へのシンボルとしてこれから、大切な役割をになってゆくのですね。

一陽来復・・・冬きたりなば春遠からじ、季節は深い雪の中で春に向って確実に歩みはじめています。

新しい年、今年も「はじめてのお灸 moxa」をよろしくお願い致します。
お灸はじめは、どの香りから・・・。
お正月といえば、やっぱり格調高い香木でしょうか?

moxa1 * - * 01:00 * comments(0) * trackbacks(0)
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