春は桜色


桜のシーズンを迎えテレビは連日各地の桜の開花宣言を取上げ、雑誌も桜特集。デパートではお花見弁当の売出しが例年より桜の開花が早くなったためにくり上がったとか、桜にまつわるニュースでにぎわっています。

桜ときくと私達の心はなぜかうきうきしてきます。神代の時代から、桜は神さまが宿る木、桜に豊作を願う信仰がありました。
そして桜は奈良時代には貴族の間で桜の花を楽しむ風習が生まれ、江戸時代には庶民にお花見がひろがったという歴史を見るまでもなく、日本人はいつの時代も桜を特別の花としてきました。

日本の伝統色の桜色というのは、ほとんど白に近い山桜が重なりあって見える淡い色を設定しています。
そのほのかな桜色をボトルにとじこめた桜ワインを見つけました。まさに今が旬のワインです。
ボトルを透かして見ると、淡い淡い色のロゼワインの中に桜の花びらがうかんでいます。まさに春限定のワイン。
その色をおもわせるフルーティな甘口の中に淡い桜の香りが立ちのぼってきます。

この桜ワインにちょうど似合う「さくら」と名づけられたチーズもあります。
ヨーロッパのコンクールで数々の栄冠に輝くこのチーズは日本にこだわり、日本由来の酵母を生かして発酵させた日本独自の風味が世界で賞賛されているのです。
桜のやさしい香りがするチーズの上には、塩づけの小さな桜のツボミがひとつ。日本の春を雄弁に語っています。

今週はいよいよ桜の見頃を迎えそうです。今年のお花見の予定はもう立っていますか。嵐山、清水寺、円山公園、京都の桜の名所は連日大にぎわいですが、ちょっと意識すると身近なところにも美しい桜がきっとあるはずです。
人ごみの桜と違って一本の木を自分で独占して見ることができる桜を見つけるお花見もなかなかです。
是非今年は挑戦してはいかがですか。

花をたずねて歩くと意外と遠くまでついつい歩いてしまうことも…。
桜狩りのあとは「はじめてのお灸moxa」を足三里に。
腰のツボ腎兪や志室に火を使わないお灸もおすすめです。
sennenq01 * 季節 * 09:35 * comments(0) * - * - -

大将さんのちまき

マンションのベランダのあちこちでかわいい鯉のぼりが泳いでいます。
今度の日曜日は5月5日、こどもの日。端午の節句、男の子のお祝いの日です。

端午の節句の「端」とはハシ、はじまりのこと。
したがって端午とはその月のはじめての午(うま)の日という意味の使われかたで、本来は毎月あったのが、午の字が「ご」とも読めるところから5月5日のことが端午の節句と呼ばれるようになったとか。

鯉のぼりと共に端午の節句に欠かせないのが武者人形。
京都では大将人形とも呼び、大将さんにはちまきとか かしわ餅を供えます。

ちまきは、もとは茅の葉で巻いたために「ちまき」と呼ぶようになりました。
八坂神社などの夏越祓の行事、茅の輪くぐりで知られる茅には
厄除けの意味があるとされてきたのです。
ちまきは江戸時代に入り、いつしか笹の葉で巻かれるようになりました。
京都では京都だけにある熊笹と呼ばれる葉の大きな笹が使われます。
この熊笹にもち米粉を熱湯でこねて円すい形のおだんごにして、
笹の葉で巻いてイ草でくるくるとしばり熱湯でゆがくと、
笹の香りがちまき全体をつつんで出来上りです。
この笹の葉には香りと共に防腐の役割もあるそうです。

そして京都でちまきといえば、町家の玄関の上に必ず飾られている祇園さんのちまき。

「蘇民将来子孫也」と記した厄除けのちまきが、京都では祇園祭の当日鉾から投げられたり、鉾町で買い求め無病息災を願って玄関の上にかかげておくのです。
ちなみにこのちまきは大将さんのちまきと違って、厄除けが目的のもの。
笹の葉だけでちまきのかたちにつくられていますが、たべられません。

新緑が日一日緑の濃さを増してきました。
行楽に絶好の季節です。
一日楽しんだあとは「はじめてのお灸moxa」で、
その日の疲れはその日のうちに…。
連休後半もお楽しみください。
* 季節 * 09:00 * comments(0) * - * - -

春のフィナーレ 藤の花

 

今年の立夏は5月5日ですが、その直前のちょうど今頃の季節を季語では「春深し」とも呼びます。
「春深し」とは行く春をおしむ気持ちから出たコトバ。
他に「秋深し」というのはあっても「夏深し」とか「冬深し」はありません。
春というのは秋とともに季節の中でいちばん、その訪れを待たれる季節なので生まれてきたコトバのようです。

その春のフィナーレを飾る花とされるのが藤の花。
藤はそのみやびな色からも、初夏のまぶしいような明るい光も似合いそうなのですが、先人たちはあえて春に位置づけて、藤の花の色に春の名残りを託してきたのです。


平安時代には「色のなかの色」とも呼ばれるほど淡い紫のこの藤の花の色は高貴な色として、古くから上流階級にとても大切にされてきました。
藤色をつくり出すのは、かつては紫草の根からつくったり、紅花と藍をかけ合わせたりしてつくっていましたが、そのつくり出された色は、19世紀後半に生まれた化学染料の藤色に比べ淡く、とても気品のある色で重宝にされていたことが伺えます。

藤という字の漢字には中国ではツルという意味があるそうですが、森の中を自由に根をのばし、他の木に巻きついてどんどんひろがる藤は、杉や檜を育てる山の人たちにはきらわれもの。というのも、ほうっておくと木に巻きついてギリギリ絞めあげ木を枯らしてしまうことさえあるからです。

しかし山の人たちに不人気の藤のつるは、布にもされてきました。
「原始の布」とも呼ばれる藤のつるで織った藤布の歴史ははるか縄文時代。
縄文人は山野に自生する草や木の繊維から布を織って衣服などにしていましたが、一番手に入りやすい藤から織られる藤布は、後に木綿が伝えられるまで長く日本の衣料を支えていたのです。

房のようにして根元から咲く藤の花房の一番先の花が咲く頃には、自然は春のプログラムを終え夏にバトンタッチするのです。

いよいよ来週は5月、初夏です。
昼の時間がすっかり長くなって睡眠不足の日々も…
「はじめてのお灸moxa」を足の裏のツボ、湧泉に。
ぐっすりねむれますよ。


* 季節 * 09:00 * comments(0) * - * - -

キキョウが風にゆれてます

 
残暑とはいいがたい炎熱の中、時おり吹く秋をおもわせる風にキキョウの花がゆれています。
秋の季語にもあげられ、秋の七草のひとつにも数えられるキキョウですが、今では7月から9月にかけて咲く花なのです。しかし、その気品ある色といいキリッとしたカタチといい、いかにも秋をおもわせる風情がいつの時代にも好まれ、夏の扇子の図柄や夏のきものや帯に、いかにも涼しげに描かれてきたのです。

今では野生のキキョウはあまり見ることができなくなりましたが、キキョウの根は生薬として早くから使われてきたのです。セキドメに効果があるほか、その成分には、免疫力を高める働きもあるところから化膿した時に塗るのではなく飲み薬として用いられるところから、薬草としても知られています。

韓国では、キキョウはトラジ、あの韓国を代表する民謡にもうたわれるほど親しまれている植物。キキョウの根は、水でさらして食用にされてきました。薬食同源が基本の韓国料理では、早くからキキョウのすぐれた効果が暮らしの中で生かされているのです。
英語でキキョウは、バルーンフラワー。キキョウのプックリふくらんだ、あのつぼみのカタチからこう呼ばれているのでしょうね。

「桔梗花 咲くとぽんと いいそうな」(加賀千代)
パンパンにふくらんだキキョウのツボミはいつの時代にも思わず押してみたくなるカタチ。押すとポンと音がするところから、子供のあそびのメニューのひとつだったのです。
お盆も終り、本来ならそろそろ秋の気配がというのに今年は遅れてきた残暑にとまどいの毎日。
でも風にゆれるキキョウの花は、目に秋の近いことを教えてくれています。

夜明けなど急にひんやりした日もあったりして、夏風邪を訴える人が意外と多い年です。
くれぐれも体調に気をつけて、夏負けしないようにがんばりましょう。
体調管理には足三里、手の合谷のツボに「はじめてのお灸moxa」を・・・。
* 季節 * 14:31 * comments(0) * - * - -

風のラン

風の蘭、フウランは風が好きな花といわれています。

夕やみが訪れる頃ともなると独得の甘い香りをはなちはじめます。まっ白の小さな花、人によってはバニラの香りに似ているという人もいるこの甘い香りはある種の蛾を呼びよせ花粉を運んでもらうためです。

世界に蘭は15000種もありますが、そのほとんどは熱帯地方で生まれたもの。はなやかな色とかたちがランの花のイメージとしてうかびます。

しかし又の名を仙草と名づけられているフウランは、本来はあまり日のあたらない巨樹のくぼみや、苔のついた岩に根づいて、太い根を木や岩肌にしっかりからませて生きる着生植物。自然の雨や霧だけで生きつづけ、少しくらい雨がなくても太い根にたくわえた養分と水分だけで花までつけます。

その苛酷な条件の中でひらく花は、ランの花である気高さはあるものの、はなやかさは一切捨てストイックなまでにむだをそぎ落としたけなげな美しさが人の心をとらえては、はなさないのです。

かつては関東より以西の山でよく見られたというフウランは、江戸時代11代将軍家斎の頃から観賞用として大ブレイク。花や葉の色やカタチのめずらしいものは、富貴蘭と呼ばれ特に珍重されました。
以来、日本を代表するランの一種として取りつくされ、野生種は今では絶滅危惧種としてレッドデータブックにあげられています。

フウラン・・花言葉は、はかなげ、そして優雅な女性。

夏の日ざしの届かない木肌にはりつくように咲く白い花は、まさにはかなげ。昔のヒトはその姿に涼を感じたのかもしれませんね。
時代をこえて、ヒトの心をとらえつづける夏の花、フウラン。

いよいよ夏まっさかり。元気にのりきるために養生のツボ 足三里に「はじめてのお灸moxa」を。疲れたなっと思った時には足の裏の湧泉のツボにもおためしください。
* 季節 * 13:45 * comments(0) * - * - -
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