春隣




春の気配をあらわすコトバに春隣というのがあります。春がもうすぐそばまできているというありさまを表現していて本来は冬の季語とされていますが、2月の雪の降った日数が15日をこえるほど近頃では記録的な寒さに見舞われた今年の京都では、今頃がちょうどぴったりのコトバのような気がします。

「お水取りが終わらないと」「お水取りが終わったら」と冬の終りに思いをめぐらす時、よく京都の人が口にする奈良・東大寺二月堂のお水取りの行事も15日未明に満行を迎えるとあって、ここ数日は急ピッチで春に向っています。

いつもの年よりうーんとお世話になった、ぬくぬくのセーターもマフラーも手袋も、もうお役ゴメン。ごくろうさまでした。

新聞に一旦発表された開花予想も、あまりの暖かさに訂正されて、京都は3月29日とか・・・。この開花予想の日は気象台の桜の花が5、6輪、花をつける日だそうで京都の花どころの花見時はもう少しあとになるのです。

今や桜の開花予想より注目を集めているのが花粉情報。
携帯の天気予報のTOPは、早くも雪の情報に変って花粉情報になり、毎日の花粉のとび具合が1時間毎の情報まで見ることができるほどです。
花粉症は、ヨーロッパでは19世紀にすでに枯草熱として報告されていますが、日本で1960年代にブタクサの花粉につづいてスギ花粉症が日本中にひろがり、なんと2000万人をこえる人が悩まされているそうです。
スギの木なんてどこを見渡しても見えないのに、どうしてスギ花粉症がというと、スギは風媒花、風にのせて花粉をとばし受粉します。そのためにスギ花粉は、軽く小さく風にのりやすいカタチをしていて、普通70〜80km、強い風の日には200kmもとぶといわれています。だから見たところどこにもスギの木なんて見えなくても花粉は飛んでくるのです。

日に日にマスク、ゴーグルのようなメガネの重装備の人が増えていますが決定的なスギ花粉症の対処方法はまだないようで、一番いいのは花粉の飛ぶ日は外出しないのが一番、なんていわれてもそうはいきません・・・。

そこで今回はお灸にも花粉症に対処するツボがあることをお知らせします。
詳しくは「ツボBOOK」又はせんねん灸のホームページで・・・。
はじめてのお灸moxaで是非おためし下さい。
* 健康 * 14:37 * comments(0) * - * - -

甘酒ってすごいのです



師走の街で「麹」の看板にであいました。
12月に入ってやっと吹きはじめた木枯らしの午後のこと、急に冷え込んだ天候のせいだったからかも知れません。麹屋さんのお店に足を一歩ふみ入れると、不思議な甘い香りの中で麹に御対面。
麹の和製漢字は「糀」と書きます。
蒸米に麹菌をふりかけ、一定温度を保つと麹菌の働きで、ゴハンの周囲に白い麹の花が咲いているように見えるところから生まれた漢字だそうですが、出来たばかりの麹はまさに「糀」の字がぴったりなんです。

今、私達の暮らしと麹はあまり関係のないような遠い存在なのですが、実は今も深いかかわりがあるのです。お酒をはじめ、みそ、しょうゆ、みりん、酢など毎日の調味料のほとんどは麹菌の働きでできているのです。
その他にも、乳酸菌、納豆菌、イースト菌など私達の暮らしは自然の微生物の働きで、食べ物をおいしくしたり、保存したりしてきたのです。
その代表のひとつが実は麹菌というわけなのです。
かつては、みそもしょうゆもそれぞれの家庭でつくっていたところから、日本各地に今も麹町とか麹屋町なんていう町名が残っています。

「甘酒ならすぐできますよ!」お店の人に炊飯器の保温機能を使えば甘酒を作ることができると教えられ早速、甘酒づくりに挑戦を決めました。
かつては麹菌の働きを助けるために、コタツに入れたり湯タンポを入れたり保温にけっこう手間がかかったそうですが、それが保温スイッチONでOKというわけです。
教えられた通り炊きたてのゴハンに麹とお湯を入れてよくかき混ぜ炊飯器のスイッチを保温にして一晩・・・おそるおそるフタを開けるとフワーッと甘い香りが立ちのぼってきました。
甘酒の完成です。味も香りも心なしか今まで飲んだ甘酒より一段上、大成功!満足満足。

木枯らしにいかにも似合いそうな甘酒、ところが甘酒の季語はなんと夏。
これは、江戸時代から栄養価の高い甘酒は、夏バテ防止に夏によく飲まれていたからだそうですが甘酒はなんとブドウ糖、ビタミン、アミノ酸を最も多く含んでおり、病院の点滴にも匹敵する栄養価に富んだ飲みものなのです。

今、ヨーロッパやアメリカでは、自然の味わいと栄養価が高くヘルシーなところからデザートの材料や甘味料としてよく使われているそうです。米と水から甘さを引き出す麹菌のすごさ、でもその麹菌、今も人がつくることはできない自然の恵みのものなのです。

「はじめてのお灸 moxa」の香りも天然の香り、そのやさしい香りが好きという人がどんどん増えています。一度お試しください。

* 健康 * 15:44 * comments(2) * - * - -

神農さん



11月22、23日大阪の街は虎フィーバーでもちあがります。
……とはいってもこの虎、野球のタイガースではなくて神農さんの虎です。
神農さんをおまつりしているのは、日本を代表するくすりの町 道修町(どしょうまち)にある小彦名(すくなひこな)神社 日本の薬の神様である小彦名命と共に中国の医学の神様である神農をおまつりしているのですが、通称・神農さんと親しまれています。神農さんといえば、張子の虎。無病息災のお守りとして、この日に一年間家でおまつりした虎を神社に納め新しい虎を授かるために訪れる人でにぎわうのです。神農さんの虎は江戸時代、大阪でコレラが大流行した時、この道修町の薬屋さんが協力して虎の頭の骨を配合した薬を作り、神社で祈願して無料で配ったところ大評判となったため薬にそえていた張子の虎が無病息災のお守りとして今も大人気なのです。

神農は、中国の伝説の神様。農業を教え、又医学の祖としても知られています。
「百草の滋味をなめ、一日にして七十の毒にあう」と伝えられ自ら山野をかけめぐり身をもって薬草の発見につとめたために、やがてその毒によって亡くなったといわれています。

漢の時代に完成した漢方の古典にも「神農本草経」と神農の名がつけられるほど中国では尊敬されている神様。
漢方の原材料が中国から輸入されると同時に神農伝説も日本に伝えられ、薬の神様、神農さんと親しみをこめて呼ばれています。

神農にはじまる薬の歴史は数えきれないほどの体験を通して選ばれ残されたものが今日ある漢方であり、鍼や灸なのです。
今、漢方が人類の英知とたたえられるのは、健康を守るためのこうした先人たちの献身的な体験や研究の積み重ねによって成り立っているからなのです。

はじめてのお灸moxaの中にもこうした先人たちの工夫のDNAが受け継がれています。お灸という体を整える役割に、もぐさの香りにプラスして、その日の気分で香りが選べる工夫をプラスしています。
はじめてのお灸moxaで体調を整え、なにかとあわただしい師走に備えて下さい。

* 健康 * 11:38 * comments(0) * - * - -

自然のふしぎ「あめ」



きのう11月8日は立冬。
金沢・兼六園の冬の風物詩「雪吊り」も美しい姿を見せ、街は冬仕度がすすんでいます。
加賀百万石の城下町、金沢は京都に似て街並みにも人々の暮らしにもさまざまな歴史が息づいています。
白い四角の帆布に「あ」「め」と黒く墨書された暖簾で知られる、あめ屋さんもそんな伝統を大切に守ってきたお店のひとつ。

道具や設備は、変っても江戸時代の創業の頃からの蒸しあげた米に砕いた麦をまぜて、お湯と共に仕込むだけというシンプルな工程のあめがとても人気です。

米のでんぷんに発芽した麦をくだいてまぜ、お湯の中で発酵させると麦芽の中の酵素の働きで、でんぷんが麦芽糖に変ります。
これを絞って煮詰めたものが水あめ、これを更に煮詰めるとコハク色のあめになるのです。
この麦芽糖の歴史は、日本書紀にも「あめ」が登場するほど古く、砂糖が高価ながら一般的に使われはじめた江戸時代後半までは日本の甘味料の代表として「あめ」というより調味料として用いられていたのです。
お隣りの韓国では、今も水あめが調味料としてたくさん売られていますが、料理に使うと魚の生ぐささを消したり煮物に照りをつけるなどの働きもあるのです。

米と麦とお湯、その組合せだけで甘さをつくり出す自然の凄さというか不思議さにはただ驚くばかりです。
砂糖のようにストレートではなく、独得のやさしい甘さと、なんともいえない旨味のあるおいしさの麦芽糖。
自然の恵み以外、一切まじりっけのないピュアさだからこそ、かつては薬として用いられていたという話もうなづけます。

カロリーは砂糖の約1/10といわれるほど低く血糖値を抑える働きもある麦芽糖、やっぱり自然のものは安心できるやさしさがありますね。

ほどよい温熱とやさしい香りの「はじめてのお灸 moxa」香りも、もぐさも100%天然。自然の恵みに身をゆだねて、リラックスして下さい。

* 健康 * 13:24 * comments(0) * - * - -

仙人草




1200種もの高山植物、なかでも130種をこえる薬草で知られる滋賀県と岐阜県にまたがる伊吹山。標高1377m。

真夏ともなれば色とりどりの高山植物が咲き乱れる山頂のお花畑は、ふもとより8度も気温がひくいとあって、5月の今は、やっと若葉におおわれたばかり。

伊吹山は平安時代にすでに薬草の山として知られていました。その薬草のひとつ「仙人草」と呼ばれてきたよもぎは、平安時代に著された我国最古の医術書である「医心房」に「よもぎは名医草」と記されるほどその薬効が認められてきたのです。

近頃の研究では話題のカロチンをはじめビタミン・ミネラルなどがたっぷり含まれていることが判り、あらためてよもぎの実力が注目を集めています。

よもぎというとまずうかぶのは、よもぎ餅。又よもぎの若芽の天ぷらは「春は苦味を盛れ」の教えの通りほのかな苦味が春の訪れを体に教えてくれます。

このよもぎを青野菜として扱うのが長寿県沖縄。「フーチバー」と呼ばれ30cmにも伸びたよもぎが野菜として束にして市場で売られています。古くから沖縄では「万病の薬」としてきわめて日常的に食べられてきたよもぎ。例えば刻んだよもぎと豚の三枚肉とを入れた沖縄風雑炊「フーチバー ジューシー」。その他、名物のヤギ料理にも魚汁にも入れます。あの独得の強い香りが沖縄の日ざしの中、食欲をそそるのかも知れません。

一方、漢方薬としてのよもぎは艾葉(がいよう)と呼ばれ体を温め、食欲増進・止血などに効果があるとされていますが、独得の使われかたとしては、お灸に使うもぐさ。

もぐさは夏、土用を迎え、1m近くにも育ったよもぎを摘み取り天日干しした後、臼でひいて精選を重ね、茎や葉を全て取りのぞいて葉の裏側の白い綿毛だけをあつめたもので火つきのよさ、火もちの良さで、はるか昔からお灸に使われてきました。なかでも伊吹山でとれるもぐさは特に良質として全国に知られています。

中国で生れ仏教と共に日本に伝えられてきたお灸。そのもぐさのふるさと伊吹山山麓で生まれたせんねん灸のDNAをしっかりうけついで誕生した「はじめてのお灸maxa」はその豊かな香りもさることながらお灸本来のパワーもしっかり秘めたすぐれものなのです。

何かと行事の多かった5月。
カラダの調子を整えるのは「はじめてのお灸moxa」で ---- 。


* 健康 * 10:03 * comments(0) * - * - -
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