<< 南天の花も咲きました | main | 鴨足草 >>

京の奥座敷 貴船



京都市内から二両編成の小さな電車で山あいを北へ北へと向い、青もみじのトンネルをぬけるとそこが貴船の入口。

電車を降りて、体まで染まりそうな緑の木漏れ日の中を、京の秘境芦生峠から流れ出した貴船川の渓流ぞいにさかのぼること30分、貴船神社につきます。

平安時代都の西北に位置する愛宮山に火の神を、都の東北この貴船に水の神をまつり、都の守護神としたところから貴船は水の神様として長く京都の人に親しまれてきました。

水の神様貴船神社には境内に湧き出す流れにおみくじをひたすと占いがうき出してくるめずらしい「水占おみくじ」があります。そのためか水の神様は今や若いカップルに縁結びの神様と人気上昇中だそうです。

その貴船神社の鳥居を中心に貴船川の清流にそってはりつくように点在する十軒ばかりのお店が夏の間、その川の上に床をもうけます。これが京の奥座敷、貴船の床。この京の奥座敷は自然の恵みをたくみに組合わせることで成り立っています。数メートルの川幅いっぱいに枝を伸ばす樹々の木漏れ日が川面をみどりに染めるなか、岩にあたり白い飛沫をあげる流れの音にまじってきこえる鳥の声、手を伸ばせば届くばかり、すぐ下を流れる水は手を切るほどの冷たさ、その川を渡る冷気の中でいただけるのが川魚の女王鮎。


日本一とかのグルメの巨人北大路魯山人も絶賛した京の鮎が塩焼きにされて背ビレをピンとたてて登場します。目で見て肌で感じ自然の音をきき、舌で味わうここには五感で味わえる涼の世界があるのです。

長い歴史の中で自然から与えられたもの全てが恵みであるとして、その組合わせによって至福の時を演出する。CO2削減、エコが話題になるはるか昔にあみ出された日本人の暮しは自然に逆らわず自然のふところに飛び込むことで成り立ってきたのです。その極みが貴船の床、市内より5℃は低いといわれる貴船は、今が螢のシーズン。日が沈むと京の奥座敷はさらに趣を深くするのです。

今週、梅雨入りが宣言されました。あいかわらずの乱調気味のきのう、今日の天気。夏風邪に悩む人も多いこの季節。一日の終りにはじめてのお灸moxaを手の合谷にどうぞ-------。
* 季節 * 16:09 * comments(0) * - * - -

コメント

コメントする









このページの先頭へ