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奈良の秋


古都奈良の秋の幕開けは正倉院展。
58回目の今年は10月24日から11月12日まで奈良国立博物館で開かれます。
正倉院は東大寺大仏殿の北西に建つ校倉造の大倉庫。東大寺の大仏をつくった聖武天皇の遺品を納めるためにつくられました。
大陸との交流が盛んであった天平時代を代表する宝物が約9000点も納められています。
今、宝物は戦後建てられた鉄筋コンクリート造りの収蔵庫に移され保存されています。
正倉院の宝物は御物(ぎょぶつ)と呼ばれる皇室所蔵品であるため、見ることはできないのですが、毎年秋に数十点ずつ展示公開されるのが正倉院展なのです。

シルクロードを渡ってきた群青色の鮮やかな瑠璃坏やインドの五絃琵琶などの世界の美術工芸品のほかに当時の上流階級の生活用具や衣裳・楽器などの品々が良いコンディションで残されていることでも知られています。
おびただしい収蔵品の中には60種類もの薬があります。そのほとんどが外国産。朝鮮人参・甘草・大黄・サイカクなど今でも漢方でおなじみのものがたくさんあるのです。そして、薬の中には香薬と呼ばれる香料も残されています。
なかでも有名なのが「蘭奢待(らんじゃたい)」と呼ばれる香木。長さ156cm、重さ11.6kgという巨大な香木は東南アジア産の沈香とか…。
1997年の正倉院展で公開されましたが、香木の一部が長い歴史の中で織田信長らによって削り取られた痕が残っていることでも知られています。「蘭奢待」という漢字の中に東大寺(蘭→東、奢→大、待→寺)という文字が隠されているのもおもしろいですね。
その他にも、ジャコウ・白檀・桂皮・木香・琥珀などの香薬が残されていますが、いずれもお香としてより薬の原料として用いられていたようです。今では赤ちゃんの薬のようになっている「奇応丸」は東大寺ではじめてつくられた薬で主成分は沈香の粉だそうです。

正倉院展が終わると奈良の紅葉は日一日色鮮やかさを増します。
はじめてのお灸moxa、香木のかほりは、白檀・桂皮・丁字などを組み合わせたもの。
秋の夜長…お灸をしながら香木の香りで1200年を越える天平文化へ想いをはせてみませんか?

はじめてのお灸moxa は、11月1日発売予定です。
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