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いちめんのなのはな



いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
いちめんのなのはな
かすかなるむぎぶえ
いちめんのなのはな

春になると記憶の引き出しから必ずといっていいほど顔を出してくる詩です。
山村暮鳥「風景」。
声を出して読んでみて下さい。視界のずーっとずーっと向こうまで菜の花畑がつづいている光景がうかんできませんか。
菜の花畑、今では都会周辺ではあまり見かけなくなりましたが、京都には今も北のほうや西のほうに行くと、いちめんとはいえませんが残っています。それは菜の花が野菜として扱われてきたからなのです。
菜の花は、アブラナ。かつてその名の通りその実をしぼって油をとる目的で江戸時代から日本中で盛んに栽培されてきたのですが、菜種油がサラダオイルなどにかわってきたため、栽培されなくなってきたのです。

京都で今、栽培されているのは同じアブラナ科の寒咲菜種。冬の切花用として栽培されていたのが料理用として出荷されるようになったのです。
今では12月から春4月まで見ることができます。

つぼみの間は花菜と呼ばれ、若菜はナタネナと呼ばれ、からし和え、おひたし、つけものなど、そのほろ苦さの中に寒さの中を春を告げにまっさきに食卓にかけつけた苦労が感じられます。

この摘みたての花菜を粗塩でもみ、タルの中で数日重石をのせてねかせた花菜漬けは葉や茎のあざやかなみどりの中に一つ二つ黄色い花芽がまじっているのがいかにも春のおつけものらしいのですが、3月ともなれば次第に黄色が増えてきます。盛りつけた器の中にも春の足音をきく─。自然の恵みを大切にしてきた京の「食」の奥深さが感じられます。

「はじめてのお灸moxa」の香りは、
そのような京のこまやかさから生まれました。
コリはお灸で、ストレスは香りでほぐします。
* 季節 * 16:56 * comments(0) * - * - -

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