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山笑う



「山笑う」は春の季語。
電車から見える西山あたりは一本一本の樹木がそれぞれの若芽の色を競いあうようにひしめきあっていて、まさに緑のパレットのようです。

中国の絵画の極意を説いた「臥人録」に「春の山は笑うが如く」と書かれていますが、梅雨をこえ、夏を迎える頃になると緑の色を濃くして全山緑一色になる山も、今はそれぞれの若芽が日に日に色を変え、よくぞこれほど緑という色に種類があったかと思えるくらい浅い緑、黄色がかった緑、赤味のある緑など豊かな彩りを見せています。

しかもその一色、一色が「見て!見て!」と力一杯つま先立ちしているようにモコモコと盛りあがって見える山。暦の上では間もなく夏ですが、今頃の山がいちばん「山笑う」にふさわしい気がします。人も宇宙の一部であり、又、人体そのものも小宇宙であるとする漢方の世界では、自然の変化と共に生きることが健康につながるという考えを基本にそれぞれの季節に旬の食べものを大切にする食生活をめざすようにすすめています。

たとえば春、生活がいちじるしく変化することも多く不安定になりがちな、精神を安定させる働きのあるセリや春菊などの香り野菜を取り入れることをすすめています。又、漢方の古典「黄帝内経(こうていだいけい)」には春は戸外に出て体をのびやかにし、芽生えたばかりの万物と同じように心身共に活き活きと活動するのが第一。これが春の養生法と説いています。

春は春らしく暮らす。季節の移り変りに目を向けて、自然の流れの中でゆるやかに暮すというきわめてオーソドックスな漢方の考え方こそ、季節を忘れがちな私達の暮らしに季節を実感することの大事さを教えてくれているようです。ちょっと早起きしたり、ちょっと足を伸ばして自分の目で手で足で春を実感してみませんか。

はじめてのお灸moxa、
春をイメージにあたるのはBouquetはなの香りでしょうか。
* 季節 * 10:04 * comments(0) * - * - -

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