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あんころ(土用餅)



祇園祭も巡行が終り、あとの祭りを残すばかり。
梅雨もあけて今日7月20日は土用の入り、きびしい京の夏のはじまりです。
土用とは立秋(8月7日)までの18日間、暑中ともいい暑中見舞はこの間に出します。立秋になるとまだまだ暑くても残暑見舞なのです。

京都の暑い夏のくらしの歴史は、これをいかに涼しく過ごすかの知恵の歴史でもありました。クーラーで一気に室温をさげるなんてことのできなかった長い歴史の中であみ出された涼しさの工夫、演出の数々。
京都では人の五感を総動員して涼しさを求めてきたのです。

夏を迎える6月に入ると襖を簾に変え、よし戸を入れ風通しをよくしたり、畳の上にあじろを敷いたり、微かな風の動きを知らせる風鈴をつるしたりなど、日々の暮しの中にも数々の夏対策をみることができます。

そして土用の入りの日に食べる「土用餅」。
京都の人は「あんころ」と呼んでいます。
土用が近づくとお菓子屋さんの店先には「土用の入りです」「土用餅あります」とビラが貼り出され、いっせいに売り出され京都では決まりごとのように食べるのです。土用の丑の日のうなぎと同じように、あんころを食べて暑気払いというところです。
よく冷えた麦茶とあんころをいただく、それはそれでいいものです。

なんでも宮中では、昔から夏の悪病災難をさけるために、土用の入りの日にもちを食べる習慣があったのですが江戸時代に小豆餡でくるんだものが土用餅となったとか。
あんころとは餅をくるむ餡を衣にみたて「餡衣餅 - あん・ころも・もち」の「も」が省略されて、「あんころ」となったという説もあります。

土用には他にも土用波、土用干しなどという言葉がありますが、土用灸というのもあります。土用にお灸をすると、よく効くと昔からいわれています。
きっと暑い夏を乗りきるために体調をととのえるためだったのかと思います。

夏の京都のあれこれなど思い浮かべて「はじめてのお灸 moxa」で体のお手入れと京都生まれの香りを楽しんでください。
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