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気配をキャッチ



植物や虫達が秋を知るのは、日ざしの長さの変化によるといわれています。
9月ともなると日一日明らかに短くなっていく昼間の時間、しかし人間はというと知らず知らず、朝のテレビで季節の移り変わりを知るというのが圧倒的ですが、ある朝、何かの拍子に“フッ”と頬をなでる風をひんやり感じたりすると「あ、秋だ!」って感じることがあります。TVも新聞もなかった時代、人もきっと五感をシャープにして生きていたのでしょう。

「秋きぬと 目にはさやかに見えねども風の音にぞ おどろかれぬる」(藤原敏行)「さやかに」とは、はっきりの意味、秋の気配を詠んだ歌としてあまりにもよく知られていますが、空の色、流れる雲のたたずまい・草むらの虫の声、鈴虫が、コオロギが……自然は秋の訪れを誰に教えるのでもなく、でも精一杯発信しているのですね。

京の秋は北から南へと降りてきます。京都では地形から北へ向うのを「上ル」、南へ向うのを「下ル」といいます。
美山、大原、高雄、嵐山……深まりゆく秋の良さはそれはそれでいいものですが、夏の余力でまだキッと輝りつける強い日射しの中にフッとただよう秋の気配をキャッチするのも楽しいものです。

チョッと早起きして、近所を歩いてみると夏一色の中にも秋の気配がチラッと顔を見せてくれます。誰よりも早く、テレビの季節の便りよりも早く自分の目で秋の気配を見つけたそんな日は、少し早くても長袖に手を通して自分でみつけた秋に気持ちをフイットさせると、きっとなにか一日得をしたようなリッチな気持ちで一日が過ごせます。

夏にはあまり見ることのなかった朝露もそのひとつ葉先に宿る朝露って、早朝のわずかな間で消えるのですが夏の名残りの露草の葉先にまんまるで止まっていたり、エノコログサの先でキラキラ光っているのを見つけたりするとチョット科学した気分。
自分のアンテナで自然の情報をキャッチするのも結構おしゃれだって思いませんか?

「はじめてのお灸 moxa」の香りは長い歴史の中で先人たちが季節、季節に気配をたずねつづけた京都で生まれました。
体のお手入れと一緒にそんなやさしい香り是非におためしください。
* 季節 * 16:25 * comments(0) * - * - -

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