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ゆう風呂



いよいよ今年もあと指折り数えることができる日々を残すのみとなりました。
そして明日は冬至。冬至にゆず湯に入ると一年間風邪をひかないといわれてきましたが、なんでも冬至が湯治に音が通じるところからきているとか。
この時期、もうゆずの収穫期は終っています。京の田舎のゆず農家では旬も終わり、木に残ったゆずをお湯にうかべてゆず湯にしているという話をきいたことがありますが、ちょっと光景を思いうかべるだけでも香りがいっぱいのぜいたくなお風呂が目にうかんできます。

春、花が咲いた花柚子、小さな実がつけば実柚子、実が大きくなると青柚子、秋黄色く色づくといよいよ柚子は大活躍。そぎ柚子にして、千切りにして、すり下ろして、ギュッとしぼって松たけにとまさに働きもののゆず。日本料理に使われる時は、ほんの少しで大きな働きをするその柚子をいくつもお風呂にうかべるのですからやっぱり、ゆず風呂というのは、気持ちの上でもぜいたくな気分になれてあたりまえなのです。

京都の人はゆずとはいわずに柚子のことを「ゆう」と呼びます。京都市の西北の奥のほうにゆうの里と呼ばれる山里があります。昔からここは京料理に欠かせない香り高いゆうの里として知られ、20戸ほどの集落のほとんどがゆず農家。村に入るともうゆずの香りがどこからともなくただよってきます。何軒かある民宿ではもぎたてのゆうをうかべたゆう風呂と、かしわの水だきが味わえます。昔から天下一との呼び名の高いゆうをうかべた水尾のゆう風呂、この時期の京都のかくれた味のひとつなのです。

   さめかかる 肌にゆず湯の 匂ひけり(かな女)

ちょっといい光景が目にうかぶようでトライしてみたいと思いませんか。自分でトライするなら4〜5個のゆずを輪切りにしてお湯にうかべるだけで、ゆずの香りが肌をしっとりさせ、湯上がりのあとも体ポカポカ香りほのかないい気分が味わえます。

あわただしい年迎えの一段落したひととき「はじめてのお灸moxa」をひとつ、立ちのぼる香に身も心もゆだねて今年一年の日々をふりかえってみませんか。
そして、お灸moxaをもうひとつ。来年への夢を立ちのぼる香りの中で思い描いてみませんか。ゆったり ぽかぽか・・・・。
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