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春のかぞえかた



暑さ寒さも彼岸までのことばの通り春分を迎えて、お天気は急テンポで春に向っています。明るい春の光につつまれた山里では、まだ目ざめていない緑の谷間にうすいピンクの絵具をたっぷり絵筆につけてポチョッと置いたように晴れやかに咲く桜が春の訪れを告げます。桜が咲くと山から田の神さまが降りて来ると山里の人は田仕事にととりかかるのです。

花が咲いたら田を耕す
花が咲いたら種をまく
花が咲いたら田植をする

峠のマンサク、裏山のコブシ・あぜ道の桜・谷間のつつじ・・・どの花も山里の人々にとっては季節の動きを教えてくれるいわば頼りになる「マイお天気相談所」であり、農作業のスタートを告げる暦でもあったのです。

今はイネの苗を育てるのも温度管理のできる温室の中ですが、かつては水温があたたかくなるのを待って種をまくわけですから、いつ何日に種をまくかを決めるのはとても大切なこと、それまでの経験を総動員して・・・そんな中でいちばん頼りになるのは桜だったのです。
今も山里には頼りにされている桜が必ずといっていいほどあって、毎年農作業のスタートを告げているそうです。

桜は体内に花が咲いても大丈夫という日をキャッチできるDNAを内蔵していて、その年、その年、その場所の春の訪れがわかるのです。
桜だけではなく植物はみずから生きる場所をえらべません。種の落ちたその場所で芽を出し、やがて花をつける運命なので自然からその場所のお元気情報を正確にキャッチできる能力をプレゼントされているのでしょう。
山里の人たちは桜のその能力に敬意を表して、田打桜、種まき桜、田植桜などと名前をつけて桜の開花を農作業の開始の目安にしてきたのです。

春、種をまく時期を知ることは洋の東西をとわず、とても大事なことだったのです。季節をあらわす英語のseason、仏のsaisonの語源はラテン語の種をまく時期にあたるsaitioから来ているそうです。

日、一日暖かさを重ねるなかぐんぐん成長する若芽は、まさに春のシンボル。あたりに元気を与えてくれます。あなたのそばにも春のシンボルを一鉢用意しませんか。きっと日々の成長が春の元気を届けてくれるでしょう。そして仕上げは「はじめてのお灸moxa」で春の香りBouguet・はながおすすめです。

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