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京の春はさくら色

嵐山、平安神宮、清水寺、哲学の道、花の寺、御室仁和寺…
春四月、京の街は桜一色に染まります。

よくぞこれほどと思えるくらいあちこちに桜の名所がある京都。
日々の挨拶にも、「この暖かさならもうすぐ清水さんは見頃どすなァ…」とか、雨が降れば降ったで…風が吹いたら吹いたで…短い桜のいのちを我がことのように気づかって暮らす毎日。それでいて京都の人が花見に出かけるかというとそうでもないのです。せいぜい何かのついでにチョットのぞくくらい。今年も桜が無事に咲く春を願う気持ちの方が強いのです。でも、花見に出かけなくても着物や帯は桜の柄のものにしたり、食器なども桜をあしらったものを用意したりと桜の季節を大事に大事にして暮すのも京都のやり方なのです。

お菓子の世界にも春はやってきます。桜の花弁をかたどった干菓子、桜色の花見団子、桜のイメージの膨らむ銘が添えられた上生菓子など。
しかし桜の季節、お菓子というとやっぱり桜餅で決まりです。京都の桜餅はモチ米のつぶつぶした食感が特徴。桜餅のルーツといわれる浅草長命寺のこしのある皮で、こしあんをくるっと巻いて桜の皮で包んだ桜餅に代表される関東風のものと違って、京都の桜餅は道明寺粉といってモチ米を水で洗って乾燥させて、粗く砕いたものを蒸してつぶつぶした食感を残しながらモチ米特有のむっちりした皮で丸めたあんをくるみます。モチ米にうすい桜色をつけたり、道明寺粉の色をそのままにして塩漬けの花をのせたりとお店によって一軒、一軒違うのを食べ比べるのもこの時季の楽しみなのです。

桜餅のもう一方の主役、それは包んでいる桜の葉。
うすい塩味の中にほんのり桜の香りがする桜の葉は、毎年5月〜6月に食用として栽培されたオオシマ桜の葉を採って木の樽に半年間、塩漬けにしたものなのだそうです。オオシマ桜の葉には桜の香りの成分であるクマリンが多く含まれているため、桜餅には欠かせないのです。この桜の葉の、なんと全国の7割を生産しているのは伊豆松崎町で年間3億枚もの桜葉漬を出荷しているそうです。

ところで桜餅の桜の葉っぱは一緒に食べてもいいかどうか…好みによってどちらでもいいそうですが、京都の桜餅は桜の葉っぱも一緒に食べた方が幸せ気分になれそうです。
口中に広がる春の香りー。香りって味と一緒にやってくることもあるのですね。

花冷えの日も折り込まれる今日この頃の空模様、変わりやすい天気に体調の維持には気をつけて。疲れは「はじめてのお灸moxa」でお早めに。

この花の季節を心ゆくまでお楽しみください。
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