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刺草ーあざみー

初夏の草原でポツポツと赤紫色の花を咲かせるあざみは、あのトゲのために花をつけてもまず人にとられることもなく動物に食べられることもなく、枯れるまで一生をまっとうするめづらしい花です。

あざみは昔、あのトゲから刺草とも書きましたが、名前の由来もすべてあのトゲに関係しています。たとえば、こんなのもあります。美しい花と思ってさわると痛いトゲにあざむかれるからあざみとか…。

世界で300種、日本にも100種もあるあざみは、日本古来の植物ですがやはり歌にも文学にもあまり登場しないところを見るとずっとあまり歓迎はされたことがなかったようですが、漢方では古くから夏の花の時期に採って乾燥したものは生薬として薊(けい)と呼ばれ利尿、下毒、止血剤として利用されてきました。

春先のあざみは山菜として天ぷらやゴマあえに又、その根はお漬物として食べられてきました。よくおみやげに山ごぼうの味噌漬といわれているのは、あざみの仲間が使われているそうです。
又、あざみの仲間ですごいドラマを秘めているのがアーティチョーク。16Cイタリアの名家メディチ家からフランス王アンリ二世に嫁いだカトリーヌは嫁ぐにあたり、多くの従者をつれてゆきましたが、その中には料理人もいました。

そして、イタリア料理がフランスに伝えられたのです。
これがフランス料理の始まりともいわれていますが、ソースを使う料理法やトリフ、グリンピースなどの食材と並んでヨーロッパで古くから好まれていたアーティチョクも伝えられました。
あのヨロイのようなガクに守られたやわらかい花芯は以来フランス料理には欠かせない食材となったのです。ちなみにアーティチョークはアラビア語で“巨大なアザミ”という意味とか。

あざみの花はあのハリセンボンのような赤紫の針のように見える細い筒の一本一本が花。蝶やハチなどがあのハリセンボンのような花の上を歩き回るとシゲキを受けた花は細い筒の先から花粉を出します。そして花粉は昆虫の足について他のアザミに運ばれるのです。

梅雨の晴れ間を持ってたかのようにあざみに蝶がやってきました。
いよいよ梅雨も後半です。例年、梅雨明けはとりわけ不順な天気がつづきます。梅雨時の体調管理にも是非「はじめてのお灸moxa」で灸養生を…。
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