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葛・くず


秋の七草のひとつ葛が赤紫色の花をつけています。

葛の花はなぜか葉の陰にかくれるように咲くため、木の幹などにからみついて見上げるようなところで咲く花がよく目につきます。

万葉集にも、しばしば登場する葛ですが花はよく知られる秋の七草を詠んだ一首だけであとは旺盛な生命力をうたったものばかりです。

10メートルをこえても伸びる強靭なツルはモノをゆわえたりカゴを編んだり、又、ツルの繊維は葛布に織られて衣服にもなるほど古くから日本人の暮しにとって葛はとても身近な植物でした。

ところが今、葛といえば、どこにでもそのツルを伸ばし空地をうめつくすなど、すっかりきらわれものですが、そのツルの伸びるスピードは、春から夏にかけては、一日に20センチをこえるほど。その秘密は根にあるそうです。

葛の根は地中深くに伸び、地上のツルと違って成長するとなんと太さは20センチをこえ、長さも1メートル以上になり、そこから栄養をどんどん送るので葉先はどこまでも伸びることができます。

19世紀 この日本の葛の生命力は、アメリカにまで知れわたり、テネシー川の堤防の緑化や栄養豊富なツルや葉を牧草にするために種がアメリカに送られました。

日本の葛はアメリカでも期待通り、どんどんツルを伸ばし、大いに成果をあげました。しかしアメリカ南部の気候が気に入ったためか、いつの間にか大陸にひろがり、今では「世界の侵略外来種ワースト100」にあげられているのです。

この葛の根を乾燥したものは、葛根と呼ばれ漢方では最もよく使われる生薬。
風邪薬でおなじみの葛根湯は、体をあたため熱をさげる働きがよく知られています。

また、秋から冬にかけて大量のデンプンを貯える葛の根を掘りおこし、こまかく叩きつぶしてその汁をしぼり沈殿させ、寒の水で何度も何度もさらしたものが葛粉。
くず湯、くずきり、くずもち・・・・ほとんどが高級和菓子の材料として使われますが、大変な手間ときびしい条件の中でとれるのは、わずかとあって今では葛粉と呼ばれていても、ほとんどはじゃがいものデンプンに替わっています。


しかし葛といえば吉野葛といわれる葛の名産地、奈良県では今も冬になると伝統的な方法で貴重な葛粉がつくられています。

台風9号が猛暑をもっていってくれるかと思っていましたが、あいかわらずの暑さがつづいています。
熱さ負けしないように「はじめてのお灸 moxa」を足のうらの湧泉に・・・・エネルギーが湧き出すツボですから、元気がでます。
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