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カマキリは予言者、祈る人


少しひんやりしてきた秋の風にのって開け放った窓から迷い込んできたカマキリが、食卓の上で休んでいます。
ながーいスタイリッシュな足、大きな目と長く伸びた触角、そして大きな斧のように見える前足をぐんとふんばって、テーブルクロスの上でじっとしているカマキリの姿はどこか哲学的でふしぎな存在感があります。
カマキリはギリシャ語では予言者、占い師といわれていますが、時に長い触角をピクッと動かしているのは とっておきの情報でもキャッチしているのかも知れません。

日本でもカマキリは予言者としては有名。
「カマキリの巣が高い枝にある年は雪が多い」というのがそれです。
カマキリは秋に産卵してタマゴで冬をこします。秋の晴れた日に常緑樹の杉の枝などに白いアワをからめ その中に産卵します。アワはすぐ固まり焼麩のような色になって春までタマゴを寒さから守るのです。
この巣の高さ、低いと雪に埋もれてしまいます。高すぎると寒風にさらされます。
そこでカマキリは、ふしぎな能力でその年の積雪量を察知して、ちょうど最大の積雪量のちょっと上に巣をつくるといわれてきました。40年にわたって観測した人のデーターによるとかなり正確に積雪量を読みあてるという報告もあるそうです。
カマキリは英語では mantis とか praying mantis(祈るカマキリ)と呼ばれていますが、カマキリが敵に向う時、顔の前に発達した斧のような前足をそろえた姿がちょうど祈る人に にているというところからつけられたのです。



カマキリの中には何万年も何十万年も祈りつづけたとしか思えないすごいカマキリがいます。ランの花の多い東南アジアに住む「ハナカマキリ」は昆虫とは思えないほど白と美しいピンク色のカラダ。ランの花の間に身を置いて風が吹けば風にゆれ まさにランの花そのものになりきって蜜を求めてやって来る虫をとらえて生きているのです。花にまで しかもとびっきり華やかなランの花に近づくために願いつづけて実現したカマキリの見事なコスプレには頭がさがります。

テーブルのカマキリは、又 風にのって帰って行きました。ひょっとして巣の場所をさがしに来ていたのかも・・・。
秋風はさまざまなプレゼントを届けてくれます。油断していると風邪までも・・・。
日々の健康維持には「はじめてのお灸 moxa」を。
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