<< 雨が育てる | main | 風のラン >>

風鈴は風の呼び鈴

カーテンを大きくふくらませて家に入ってきた夏の風は、あたかも自分の道を持っているかのように部屋から部屋へと通りぬけていきます。

テーブルの上に活けられたヒマワリの花弁に今日の風をとどけリビングからキッチンへ。別の日は廊下にでて階段の上の小窓から帰っていきます。

風鈴は訪れてくれる風の道しるべ・・・風のための呼び鈴です。

ためらいがちに間隔をおいてそっと呼び鈴を2、3度鳴らす日や窓を開けるのを待っていたかのようにチリンチリンチリンと呼び鈴を押しつづける日もあります。

耳になじんだ風鈴の音にその場所にいなくても風の訪れを知り、自然の涼を感じるのです。

この風鈴のルーツは、中国。魔除けや風占いのために軒の四方などに吊るした風鐸だといわれています。
仏教の伝来と共に我国に伝えられた風鐸は今もあちこちの寺院に吊るされているのを見ることができます。

奈良のいかるがの里 法隆寺、法起寺と並んで飛鳥の三名塔とたたえられた法輪寺の国宝三重塔は、落雷による火災で焼失、1975年に宮大工・西岡常一さんの手で再建されました。


塔の上の相輪には小さな風鐸が70個あまり、三層の屋根の四すみにはそれぞれ大きな風鐸が吊るされています。カランカランといかるがの里を吹きぬける大小の風鐸の音。
その音は「天上の楽」とたたえられるほどの趣き、三重の塔のたたずまいと共に訪れる人をはるか天平の時代へと誘っているかのよう。

風が呼び鈴を鳴らしています。
今日の風は、生まれたてかな?かすかな音で訪れを知らせています。

日本列島をあげて節電が求められるこの夏、扇風機が飛ぶように売れているそうです。
この夏は、先人の智恵をお手本に五感で涼しさをうけとめてみませんか?

そして、寝苦しい夜は、足の裏のカカトにある失眠のツボに「はじめてのお灸 moxa」をその呼び名の通り失ったねむりを取りもどし、きっとぐっすり眠れます。
* - * 11:00 * comments(0) * - * - -

コメント

コメントする









このページの先頭へ