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風のラン

風の蘭、フウランは風が好きな花といわれています。

夕やみが訪れる頃ともなると独得の甘い香りをはなちはじめます。まっ白の小さな花、人によってはバニラの香りに似ているという人もいるこの甘い香りはある種の蛾を呼びよせ花粉を運んでもらうためです。

世界に蘭は15000種もありますが、そのほとんどは熱帯地方で生まれたもの。はなやかな色とかたちがランの花のイメージとしてうかびます。

しかし又の名を仙草と名づけられているフウランは、本来はあまり日のあたらない巨樹のくぼみや、苔のついた岩に根づいて、太い根を木や岩肌にしっかりからませて生きる着生植物。自然の雨や霧だけで生きつづけ、少しくらい雨がなくても太い根にたくわえた養分と水分だけで花までつけます。

その苛酷な条件の中でひらく花は、ランの花である気高さはあるものの、はなやかさは一切捨てストイックなまでにむだをそぎ落としたけなげな美しさが人の心をとらえては、はなさないのです。

かつては関東より以西の山でよく見られたというフウランは、江戸時代11代将軍家斎の頃から観賞用として大ブレイク。花や葉の色やカタチのめずらしいものは、富貴蘭と呼ばれ特に珍重されました。
以来、日本を代表するランの一種として取りつくされ、野生種は今では絶滅危惧種としてレッドデータブックにあげられています。

フウラン・・花言葉は、はかなげ、そして優雅な女性。

夏の日ざしの届かない木肌にはりつくように咲く白い花は、まさにはかなげ。昔のヒトはその姿に涼を感じたのかもしれませんね。
時代をこえて、ヒトの心をとらえつづける夏の花、フウラン。

いよいよ夏まっさかり。元気にのりきるために養生のツボ 足三里に「はじめてのお灸moxa」を。疲れたなっと思った時には足の裏の湧泉のツボにもおためしください。
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