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ヒグラシがきこえました


昼の名残りか強い西日がみどりの葉脈を映し出して届いてきます。
夕ぐれの光の中にセミのヌケガラが見えます。ひとつ、ふたつ、みっつ・・・

降るようにつづくセミシグレの一匹一匹がぬぎ捨てたヌケガラ、その呼び名は「空蝉」です。源氏物語にも光源氏をとりまく女性の名前として登場する空蝉という言葉には、単にセミのヌケガラをこえた深い意味を持っているような気がします。

入日と競うかのようにはげしさを増すセミシグレ、そのセミシグレの主体はアブラゼミです。ジュルジュルジュルとあたかも油いためのような鳴き声をだすところからそう名づけられたというアブラゼミ、近頃の子供たちはあまりセミを取らないようで、子供の手のとどくような低いところで何匹も鳴いています。

そのセミシグレの中にひときわ高い鳴き声がきこえてきました。ヒグラシです。
「カナ カナ カナ カナ・・・」たった一匹の鳴き声でもちゃんと届くヒグラシの鳴き声は秋を告げる音です。

「きのう、ヒグラシをききましたヨ」
京都の夏の話題には、必ず登場するヒグラシ。暑い暑いと一日も早い秋の訪れを待ちこがれる人々には、あの独得の鳴き声は近づいてくる秋を知らせるほっとする音なのです。

しかし、近頃の研究ではヒグラシは夏の終りに限らずもっと早く鳴くのもいて、本当に夏の終りに鳴くのは「ツクツクボーシ、ツクツクボーシ」と鳴くツクツクボーシといわれています。
とはいえ、人はみな夜明けや夕ぐれ時にひときわ高くきこえるヒグラシの鳴き
声こそ秋を告げると待ちこがれているのです。

「お盆の間は殺生したらあかん」とかつてはお盆の間は食べものも精進料理、虫とりなんて厳禁でした。
時おりきこえるミンミンゼミの声に腰を浮かし、ヤブかげの道をゆうゆうと飛ぶオニヤンマを手をこまねいて見ていた虫取り少年たちはお盆明けを待って補虫網を持ってとび出しますが、たった数日のお盆を境にセミもクワガタもカブトムシもめっきり少なくなって名残りの夏の日ざしの中をとぶのは赤トンボだけ、こうして毎年季節は夏から秋へとすすむのです。

今年の夏は、今頃になって本格的な暑さがつづいています。
もうひといき、足三里、湧泉に「はじめてのお灸 moxa」でのりきりましょう。秋はもうすぐです。
* - * 10:22 * comments(0) * - * - -

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