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錦の天神さん


京の台所錦市場の東のつき当りにある錦天満宮。
京都の人は錦の天神さんと親しみをこめてこう呼びます。

京都のいちばんにぎやかな街中にある小じんまりした社ですが、その歴史は古く、平安時代にまでさかのぼり、菅原道真公をまつる全国の天満宮のなかからえらばれた「菅公聖跡二十五拝」の中にも二番目にあげられるほど。桃山時代、豊臣秀吉の都市計画で現在の地に移って今日に至っているとか。
学問、商売の神さまとして知られる天神さんには朝早くからおまいりの人がたえません。



境内には街中にもかかわらず「錦の水」と呼ばれる名水が地中深くからコンコンと湧き出しており、その水を求めてペットボトル持参のおまいりも多いのです。
いい水が欠かせない京の台所錦市場では共同でこの天神さんと同じ水脈から地下水をくみあげ、今も使って京の味を守っているのです。

今では京の台所というより、全国から選びぬかれた食材を求めて訪れる人の姿も増えています。
早朝は本職の料理人の仕込みの時間、間昼はやっぱり錦でないとという京の街の人が通りをゆきかう風景が、今では早朝からカメラ片手の外国人の姿が目立ち、時には数ヶ国語がとび交う町になっています。しかし錦はあくまで錦ならではの食材を求めてやってくるお客さんに答える街。
10年前に始まったスローフードの発祥の地イタリアフレンツェの中央市場サン•ロレンツオとの交流は、京都が古くからフィレンツェと姉妹都市という関係からでもあるのですが、伝統の食材食文化を大切にするという点でまさにぴったりの相手とあって交流は年々深まっています。
日本の錦から世界の錦へと飛躍をはかる錦市場を錦の天神さんは今日もやさしく見つめているのです。

一時の寒さでひと休みした桜がきのうあたりから咲きはじめました。しかし朝晩は急に冷え込むことも…。花冷えどきは「はじめてのお灸moxa」で春の養生を。足の三陰交に、手の合谷に。
sennenq01 * - * 09:35 * comments(0) * - * - -

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