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わすれな草


わすれな草の小さな花が春の風にゆれています。
一センチにも満たないような小さな花、しかし北原白秋が「仏蘭西のみやび少女がさしかざす わすれ草の空いろの花」とうたったように、露草のブルーより数段淡いわすれな草のブルーは春から初夏への移り変りに、ぴったりの色なのです。

わすれな草は、ヨーロッパではポピュラーな花、明治に入り鑑賞用として輸入されました。その時の英名のforget me notをそのまま訳して、わすれな草と名づけられたのですが、forget me notの英名は古いドイツの伝説に由来しています。
中世ドイツの騎士が恋人に花を贈るために川のほとりで花をつんでいるうちに足をすべらせて川に落ちました。
その時つんだ花を岸辺の恋人に投げ「私を忘れないで」と叫んで流されていったというおはなしですが、そのセリフが花の名前として伝えられ、もちろん花言葉も『私を忘れないで』

伝説に彩られたわすれな草は、明治に出版された上田敏の訳詩集「海潮音」に「山のあなたの空遠く」や「秋の日のヴィオロンの」などと並んで「わすれなぐさ」の詩も紹介され、日本中に知られるようになりました。歌謡曲のヒットとなり、又、尾崎豊の「forget me not」の名曲になったりと、数ある花の中でもわすれな草はそのネーミングと可憐な花で、いつの時代にも人々の心にひっかかる花なのです。

暖かくなったり寒くなったりで何度も躊躇しながら咲いた今年の桜もきのうからの雨でひとまず終わり。葉桜の季節を迎えます。
マスク姿の人はみんな花粉症かと思ったら、意外にも風邪の人が多いのが今の季節。春の風邪は長引きます。「はじめてのお灸moxa」で風邪養生を。
sennenq01 * - * 09:35 * comments(0) * - * - -

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