<< クサアジサイ | main | ザクロ 紅一点 >>

錦の人 若冲



京の台所錦市場には、通りいっぱいに若冲生誕300年の文字と共に伊藤若冲の傑作がいくつもたれ幕として飾られ訪れる人の目をひいています。
先日東京都美術館で開かれた若冲展が入場待ち5時間が話題となった伊藤若冲は丸山応挙をはじめ蕪村など多くの画家が活躍した江戸中期、その卓越した技法から生み出される精緻をきわめた描写と鮮やかな色彩で独自の世界をひらきました。
若冲は1716年、錦市場の青物問屋の長男として生まれ早くから書画を学び、40才にして次男に家督をゆずり、以後絵の道を本格的に歩んだのです。

今年はちょうど生誕300年にあたるため京都でもいくつもの展覧会が開かれ、雑誌でもたくさんとりあげられ今、大ブレークというわけです。
若冲の作品の中には生まれたときから身近な存在であった蕪や大根、レンコン、なす、かぼちゃなども描かれていますが、その集大成ともいうべきなのが代表作のひとつ「野菜涅槃図」。おしゃかさまの入滅を描いたものですが涅槃図の中央には大根が横たわり、その周囲には大根の死を悲しむさまざまな野菜やくだものを描くという若冲ならではの世界を生み出しているのです。


若冲は野菜だけでなく動物も多く描いていますが良く知られるのはニワトリを描いた傑作、あざやかな色彩と徹底して細部にまでこだわって描き込んで独自の迫力が、絵にどんどん近づいて見たくなるふしぎな魅力に圧倒されるのです。

早々と御隠居の身分となり、画業三昧に生きたと思われていた若冲ですが、近年発見された資料によると他の市場の画策で奉行所から、錦市場の営業許可がとり上げられそうになったとき若冲は町年寄として先頭に立って、市場存続のために奔走したことがわかったのです。
錦市場があげて若冲の生誕300年をかかげるのはきっと常に錦の若冲として生きた先人をたたえるおもいからなのです。

梅雨に入り、ぐずついた天候がつづき体調をくずしがちです。足三里に梅雨の養生のお灸を。「はじめてのお灸 moxa」がおすすめです。
sennenq01 * - * 09:35 * comments(0) * - * - -

コメント

コメントする









このページの先頭へ