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森のパン屋さん

絵本のタイトルではありません。
森の明るい木立の中に立つ、ヒュッテと呼ばれる山小屋風のそのパン屋さんのお店は、あの歌劇で知られるタカラヅカの街中から谷ぞいの道を車で少し入った森の中にあります。

森に向かう坂道が、パンを求めてやってくる人の気持ちを高めるかのように大きくカーブすると木もれ日の林の中に、伝説のパン屋さんはあるのです。

 

10数年前、理想のパンづくりを目指してパリを訪れた時、パンを求めてお店にやってくる人の多くが、外の空気にふれた瞬間の焼きたてのパンの味を知っていて、店を出るや否や買ったばかりのパンを口にする光景をヒントに、日本に帰って最初に開いたお店はなぜそこでとだれしもが口にする街中からは少しはなれた場所でしたが、目の前には大きな公園がありました。その場でパンのおいしさが味わえるようにとの配慮からだったのです。

 

おいしいパンを届けたいとの熱いおもいに支えられたお店はやがて評判をよび、いつしかスタッフも30人をこえた頃、突然お店はクローズしました。
店が大きくなりすぎて、とうてい自分の手で焼いたパン、納得のゆくパンを届けるという環境ではなくなったのが原因だったのです。


もう一度、気に入った粉を、気に入った塩と水でこね、じっくり発酵させて、窯で焼くという原点に帰るための充電期間を経て、最小のスタッフでスタートしたのがこの森のお店でした。だから毎日できるパンの量は限られています。
しかし、一個一個のパンはつくり手のおもいをしっかりうけとめて、とてもいい顔をしているのです。

 

 

今、この森のパン屋さんのパンを手に入れるには手順があります。
毎週日曜の決められた時間に電話して、火曜日からの約束の日に受け取りに行く。
電話を100回してもつながらないという人も、このお店のパンのおいしさを知る人は決して文句はいいません。
それがほんとにおいしいパンが生まれるためだからです。

 

焼きたてのパンを手にして森のテラスで口にする人、そのまま山を下る人、その一人一人の顔がいかにも納得という顔。
森のパン屋さんは森の空気と共に幸せの気持ちも分けてくれるのです。

 

210日も過ぎ、日一日、夏の暑さもやわらぎはじめてきました。この季節 秋への季節の移り変りにそなえて体調をととのえるために、足三里に「はじめてのお灸moxa」をつづけてください。

sennenq01 * - * 09:35 * comments(0) * - * - -

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