香りも味のうち


外は木枯し、おでん屋さんの店内には「だいこん!」「はんぺん」「たまご!」「熱燗!」湯気の中、カウンターごしに注文の声がとびかいます。
おでん屋さんのおでんって、どうしてああも家庭でつくるおでんと違っておいしいのでしょう。
だしが違うとはよく言われるのですが、それだけではなく、あのたえず注文の声がとびかい隣のお客と肩をよせあいせまいカウンターをゆずりあって食べるあのテンポ。
湯気と香りをあげて、ひっきりなしにお客の前を行き来する注文の皿、何十種類もの素材の味がかもしだす一種独特の濃密な空気が支配するあのおでんの匂いが満ちた空間が家庭でつくるおでんとは決定的に違うようです。味覚というのは視覚、嗅覚、時には聴覚も含めたもの。見る、ニオイを嗅ぐと嗅覚は視覚に次いでたべものの世界では大きな役割を果たしているのです。

例えばメロンが出て来る、「あ、メロンだ」「そうメロンの香りがする」という認識があって、ではこの味は‥‥となるわけです。
それは味覚が本来「おいしい」の判断のためでものではなく、目の前のたべものが食べていいものか、腐っていないか、毒ではないかと判断するために発達したものなので嗅覚は視覚と共に目で見て、ニオイをかいで、口に入れる予備チェックの役割を果たしていたからだそうです。

近頃、大人気のコンビニのおでん。
人気上位は、だいこん、タマゴだとか。
各社が味の工夫、具の工夫にしのぎをけずっていますが、どの店もレジ近くで味のしみただいこんやタマゴの色とほのかな湯気と共に立ちのぼるおでんのニオイがきっと心をとらえているのです。

今、私達の嗅覚はもっぱら、いいニオイ、おいしいニオイに対してきわめて敏感になっており、消臭、無臭をうたった商品でさえテレビCMに次々と登場する時代を迎えています。
「はじめてのお灸 moxa」はそんな時代のニーズにこたえ、お灸の香りを抑えて、四つの香りを選んで楽しめるアイテムとして登場しました。
おでんが欲しくなるような寒い夜。おへその両脇の天枢や足の三陰交のツボに「はじめてのお灸 moxa」。
ぽかぽかした手足でぐっすりお休みください。


「はじめてのお灸 moxa 」はせんねん灸ホームページカフェグローブで好評発売中です。
* 香りについて * 11:52 * comments(0) * - * - -

エンピツの木は香木


買ってもらったばかりの筆箱のフタを開けるといい匂いがしました。エンピツの匂いです。積木とは違ったちょっと大人の匂いがしました。エンピツは、きっとこどもがはじめて持つ自分の道具なのです。でも今、筆記用具としてエンピツが愛用されるのは小学校の間だけ。中学校ともなるとシャーペンに、そして大学ともなればパソコンに変わってしまいます。

考えをまとめるときのパートナーとしてのエンピツ。
あのいい匂いはきっと芯のニオイだってずっと思ってたのですが、実はあの匂いはエンピツの折れやすい芯をつつんでいる木の匂いだったのです。今ほとんどのエンピツの木は香りの強いインセンス シダーが使われています。インセンス シダー、その名の通りヒノキの一種で仲間にはエッセンシャルオイルが抽出されるシダーウッドがあるようにまさに香りのいい木なのです。
アメリカ西海岸、シェラネバダに自生するインセンス シダーは、幹廻り数メートル、高さ20メートルにもなるような巨木。
一本で70〜80万本ものエンピツができますが、無限というわけではないので、今では植林しながら木を伐り出しているそうです。

インセンス シダーがエンピツの木に選ばれたのは決して匂いがいいからではありません。節が少なく木目がまっすぐ通っていて折れやすいエンピツの芯を守るのにほどよい硬さでしかも削りやすいという点で最適だからです。

あんなにも多くのこどもの心をとらえてエンピツ好きに、ひいては勉強好き?にした点でエンピツの匂いの果たした役割ははかりしれないのです。
小学校に入学する頃まで匂いなんてそれほど意識しないで育ったこどもにとって、エンピツの香りの豊かさはきっとニオイの記憶、第一号なのかもしれません。

「はじめてのお灸 moxa 」はお灸でありながら本格的な自然の香りを持った世界ではじめてのお灸です。

「はじめてのお灸 moxa 」はせんねん灸ホームページカフェグローブのセレクトカフェで好評販売中です。
* 香りについて * 17:21 * comments(2) * - * - -

落葉焚き


近頃の子供たちに聞くと“落葉はゴミだ”って答えるそうです。
私の子供のころは、色とりどりの落葉は、ままごと遊びのお皿になったり、つないで首飾りにしたりと秋のおもちゃでした。
そして地面をカラフルにおおっていた落葉は集められ小さな山に積みあげられ燃やすのが普通でした。
落葉焚きです。

パチパチパチ、色とりどり落葉はその葉の種類の数だけ燃えかたも違い燃える時の匂いも違います。桜は桜の、いちょうはいちょうの匂いがします。でも集められた落葉はいろんな葉が混じっているため匂いはミックスされ、あの懐かしい落葉焚きの匂いになるのです。

かつては風の吹いた朝など、空地や道端でよく白い煙をあげていた落葉焚き、あまり見かけなくなったと思ったら、ダイオキシン問題とかで焚火が禁止されている街も多いとか。
そういえばゴミの日、ビニール袋にパンパンに詰められて出されている落葉をよく見かけます。
今、落葉は台所のゴミと一緒に焼却炉行きなのです。
秋の名残の香りや初冬の気配をだれに伝える間もなくゴミ扱いされる落葉、「それはないよ」って叫んでいるような気がしてなりません。

そんなことを思いながら街角を曲がると空地に立ちのぼる小さな煙を発見。
思わず近よって今年はじめての落葉焚きを体験しました。
ほんの短い間だったのに電車に乗るとセーターから落葉焚きの匂いがします。
普通なら“あっ、いやだ”って思うところですが、今は貴重な秋の便り、もう少し消えないほうがいいなァって思ったりして‥‥‥。

はじめてのお灸 moxa 」は四つの香りが楽しめるお灸です。

せんねん灸インターネット通信販売で好評販売中です。
* 香りについて * 14:20 * comments(0) * - * - -

記憶の引き出し


小学校のおもいでは、鉄棒のニオイといった人がいました。
近頃の子供たちには、あまり人気がないようですが、かつて、校庭の鉄棒のあたりは休み時間というと人気スポット。くるくる連続回転なんかできる高学年の舞台でもあったのです。

そんな上級生の姿が見えない時、にぎるのがやっとのちっちゃい手で鉄棒をにぎりしめてぶらさがったときのあの鉄棒のひんやりした感触。
桜吹雪の下ではじめてできた前廻り。日暮れまで何度も何度も挑戦しているうちに体がくるっと一回転して成功した逆上がり。

そんな鉄棒のあとであつくなった両の手を鼻に近づけると鉄のサビたようなふしぎなニオイが・・・。鉄棒のニオイを覚えている人って意外に多いのです。
あの鉄棒のニオイってきっと何百人、何千人もの子供たちのチャレンジのニオイだったのですね。

ニオイの記憶を引出しにたくさん持っている人は感性豊かな人だといわれています。
はじめて出来た逆上がりの時の鉄棒のニオイであったり、はじめてのデートの日のミントティの香りであったりとにおいの記憶ってどちらかというとアシスト役が多いようです。
「はじめてのお灸 moxa 」の香りは天然の香り成分。
きっと香りの記憶の引き出しにしまわれるシーンのアシスト役にぴったりなのです。

「はじめてのお灸 moxa 」はせんねん灸ホームページにて好評販売中です。
* 香りについて * 10:41 * comments(0) * - * - -

柚子の香りに冬を知る



ヒトが宇宙へ飛びたつようになって間もなく半世紀‥‥。
1890年代に始まったスペースシャトルはもう100回以上も宇宙との往復をくりかえしています。

そんなスペースシャトルでの宇宙飛行が始まった頃の宇宙船でのこと、2日、3日と宇宙での生活がつづくうちにクルーの間でウエットティッシュがとても人気を呼んだという話があります。
それも使うためではなく、ティッシュをポケットにしのばせておいて時々取り出しては鼻をくんくんするためだったというのです。ヒトの生活を感じさせない無臭の空間ともいえる宇宙船の中でウェットティッシュにつけられた、ほのかなレモンの香りはクルーにとってヒトの暮らしを思いおこさせる匂いだったのです。

私たちは毎日、朝起きたときから一日中、意識する、しないにかかわらずなんらかの匂いの中で暮らしています。
外国旅行をすると空港に降りたったとたんあるいは、その街に足を踏み入れたとたん"あっこれがこの国の匂いだ”と思うその国独特の匂いってありますよね。でも、何日かその国、その街で過ごすとその匂いってあまり気にならなくなるものです。
ましてやあこがれの街であったりするとぜんぜん気にならなくなるくせに日本での日常の暮らしでは匂いにとても敏感になりあらゆる匂いを消そうとするのってちょっとおかしいと思いませんか?

匂いがあるというのは、植物を含め生きものの存在を示す証です。匂いがないというのは、いうなら死の世界。だから全く匂いがない空間に身をおくとヒトはとたんに不安感におそわれるのだそうです。
ヒトが生きている以上匂いがあるのは当然。
変に清潔一辺倒で消臭にこだわるより八百屋さんの店先に顔をみせはじめた黄色い柚子のほのかな香りの中に冬の訪れを察知する感性こそ大切にしたいですね。

「はじめてのお灸 moxa 」はもぐさの香りを消すのではなく抑えることでそれぞれの自然の香りが立つように香りの設計がされています。
はがす、火をつける、はる。香りのえらべる「はじめてのお灸 moxa 」是非おためしください。
* 香りについて * 15:10 * comments(0) * - * - -
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